「関関同立」。関西の私大BIG4、つまり関西、関西学院、同志社、立命館大学のキャンパス配置について地理学的に考えてみたい。(なお、例えば都心の駅前のビル内などに設置された、いわゆるサテライトキャンパス及び過去に存在したが現役でないキャンパスはここでは除く。)以下、図を参照されたい。
図中の各大学の①が複数キャンパス化する前の原キャンパスの位置である。関西大は千里。開設当時は大阪郊外の丘陵地だったろうが、市街が広がった今では市街地内にあると言ってよい。関学大は西宮上ヶ原。大阪、神戸の中間に広がる高級住宅地区。その住宅地の山際にある。同志社と立命館は拠点とする京都の中心市街地内にそれぞれ今出川、衣笠のキャンパスがある。このように各大学の原キャンパスは京阪神の市街地内と言える所に立地している。

京都御苑の北隣、旧薩摩藩邸に建つ。

付近には金閣寺、龍安寺など名所が多い。

正門前には関大前商店街が続く。

高台の住宅街の奥に広がる別世界。
その後、原キャンパスが学生数の増加で手狭になったため、各大学は第二のキャンパス(図中の各大学②)を開設していった。まず同志社大。1986年、京都の郊外、京田辺市の丘陵地にキャンパスを開設した。ここは、JR学研都市線で大阪方面からのアクセスも悪くない。続いて1994年、立命館大が、滋賀県だが京都の郊外と言える草津市の丘陵地に新キャンパスを展開、関西大は原キャンパスと同じ大阪府北部の高槻市の山間部に設けている。その翌年、関学大が、原キャンパスの西宮からJR福知山線でさらに郊外方向に進んだ三田市に新キャンパスを設置した。以上のように、各大学の第二番目のキャンパスは、京阪神の連続する市街地を出た所に展開した。原キャンパスとの位置関係は、大阪又は京都の都心から見て郊外方向に飛び出した位置になる。

ニュータウンの文教エリアにある。西宮上ヶ原のテイストを踏襲。

典型的な郊外型キャンパス。広いが駅からは遠い。

丘陵地に展開。今出川と同じく同志社女子大が隣接
こうした中、立命館大の3つ目のキャンパス・大阪茨木キャンパス(図中の③)は異色だ。2015年、同大学の原初地である京都から飛び出して、関西大のお膝元と言える大阪府北部の真っ只中に新設された。JR東海道線の駅近くで、大阪はもちろん、神戸方面からも通いやすい。積極経営の立命館大の挑戦的、野心的なキャンパス展開である。

塀がない地域開放型キャンパス
今後、関関同立の新キャンパス開設があるとすれば、どこに設置されるだろうか。